無重力の海で

日記とか絵の制作過程とか好きな歌詞を乗せたり好きな動画紹介したりするだけのブログ。

偶然なんかじゃなく、必然の (3)

続けて書くよ。(*・ω・)ノ遠野の妖達大好き!!










ふわりとマヨヒガの前に降り立つ。
おそらく雷信とかがり、イズナに一鬼
もしかしたら威吹や長もいるかもしれない。

「おい、わしだ。誰かいるか」

マヨヒガに向けて声をかける。
すると自然と門が開き中から声がする。

・・・・・・入られよ。とら・・・・

案の定長の声が聞こえてきた。
という事はもう西の長も戻っているのだろう。
そんなことを考えながらマヨヒガの中へ入っていく。


少しばかり歩いて長のいる部屋へ着く。
すると懐かしい奴が元気良くこちらへ飛んでくる。

「おーっ!とらじゃねぇかー!!」

来て早々叫びながら耳元に来るので少し頭が痛くなる。

「てめぇ・・・耳元で叫ぶんじゃねぇ!!」

耳を押さえながらイズナを見やる。

「だってよーだってよー!聞いてくれよ!
つい最近やっと長達が戻ってきたんだぜ!」

「んなもん言われなくてもわからぁ。
入り口んとこで長の声がしてたからな」

イズナと話していると雷信とかがりがやってきた。
手元にあるものからすると今日は長達が
帰ってきた祝いでもするのであろう。
色とりどりの食材や酒が用意されてある。

「とら殿!お久しぶりです。いい時にいらっしゃいました。
今日は長達が戻られたので宴があります。
どうぞ今宵はここにお泊まり下さい」

雷信が今日あることを丁寧に教える。
そこでやっとかがりが潮が居ないことに気付き
こちらへ質問を投げかけてくる。

「あの・・・とら様、うしお様はご一緒では無いのですか?」

その一言を聞いて他の二人も潮が居ないと気付く。

「そういえば、何か静かだと思ったらうしおいねーな。」

「何か他に御用が有られたのでしょうか?」

そして話していると長が現れた。
その後ろに威吹と一鬼がいる。

「とら。お主はそのことでここへ来たのであろう?」

長はなぜ来たのかをわかっていた。
だから、意を決してここへ来た訳を話す。

「うしおは・・・・・・」

なんとか重い口を開いて真実を告げる。

「うしおは、・・・死んだ。」

そこにいた長以外の者達の動きが止まった。
さっきまでの和やかな雰囲気が一瞬にして
緊迫したものに変わる。

「ど、どういう事ですか・・・?」

雷信が信じられないとでも言うように訊ねてくる。

「うしおはわしが出掛けて居ない間に妖に殺された。」

「そ、そんな・・獣の槍があったんじゃないのかよぉ」

今度はイズナが聞いてくる。

「ねえよ。あの白面との戦いが終わった後
粉々に砕けて消えたらしい。」

そう、あの時からもう、獣の槍という
潮を妖から守るための武器は無かったのだ。
だから自分が側にいて守っていたのに。
自分があの時離れたから、潮は―

「・・・そのあとのうしおはどうしたのだ?」

長が静かに聞く。

「・・・わしが食ったよ。」

それを聞いて今度は威吹がこちらへ勢い良く突っかかってきた。

「な、なにをしているのだ!!蒼月はお前の事や他の妖
そして他の人間どもを助けた者だろう!?
なぜ傷を手当てするなどせず食ったのだ!!」

威吹に続き一鬼も突っかかってくる。

「そうだぜ、長飛丸。お前遠野で俺らに襲われた時
あのガキと俺を戦わせまいとガキの変わりに
わざわざお前が戦ったじゃねぇか。そのくらい肩入れしてたのに
なんで食っちまってんだよ。」

自分の中の抑えていた何かが壊れた音が聞こえた。

「っるせえ!!わしだって食う気なんざ無かったさ!!
それをあの馬鹿が!わしにいったんだよ!
『俺はもう無理だから食ってくれ』ってなぁ!!
何がもう無理だぁ?!ふざけんじゃねぇよ!!
いままでもっとひでぇ傷だってあったくせに
そんときゃぁなんともねぇっつって必死に生きようとしてたくせに!!
それがなんでぇ!獣の槍がねぇからって足刺されたり肩斬られたり
しただけでもう無理だって弱音吐きやがってよぉ!!
人間ならもっと生きようと足掻けよ!死にたくないって縋れよ!!

なん、でわしを残して・・・死んで、るんだ、よ・・・」

そこまで言ってようやく落ち付きを取り戻す。
聞いていた奴らがどうしていいか分からずに口を閉ざす。

「・・・わしだって、好きであの馬鹿を食ったわけじゃねぇ・・・」

それまで楽しい宴会の雰囲気は1人の人間の死によって
暗く重々しい空気が流れていた。

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書いてて気が重い・・・。シリアスなんてかけないよぉぉおおおお!!!
ウワァァァアアアァァァン!!。・゚(゚`Д)゙
でもがんばって自分のために頑張るんだ・・・。
自己満足のために・・・。
長の口調とか一鬼の口調まったくもってわからない!!
おなかすいた・・・(´・ω・`)