無重力の海で

日記とか絵の制作過程とか好きな歌詞を乗せたり好きな動画紹介したりするだけのブログ。

第二章 最初の目的地・遠野へ (3)

あー・・・ゆっくり寝た。妖怪の家でこんなにぐっすり寝るなんて自分はどれほど図太い神経をしているのか。
そんな事を和巳が考えていると昨日であったばかりの鎌鼬兄弟の長男、雷信とやらが部屋へ入ってきた。

「おはようございます、昨日はゆっくりお休み頂けたでしょうか?」

やはり少しばかり睨みつつ、それでも客への態度はしっかりとしたものだった。そんな雷信を警戒しながら返事をする。

「あぁ、はい。おかげでぐっすり眠れました。どうもありがとうございました。」

わざと棘のある言い方をしたがそれくらい何とも無いのか雷信は澄ました顔のままで、うしおの方を見やった。
とりあえずうしおを起こしてさっさと目的の場所へ行こうと思い、うしおを起こそうとした時―

「どうかしたんですか?お困りでしたら私達へ言ってください。うしお殿はまだお休みになっておられます。」

すぐに止められた。どうやらうしおにはまだいて欲しいのか知らないが、先ほどのうしおをみつめる時と言い
こちらとの対応の違いに少しムカッときたがそれくらいは我慢できる。いくら短気な俺でも。

とりあえずすぐに出て行くことは無理だと分かり、諦めたように朝食について聞いてみた。
どうせそこら辺の人間の腕だとかぬかすんだろうと思っていたが普通の料理が出てきた。

「朝食はご飯に味噌汁、目玉焼きです。それが人間の朝に食べる料理だとイズナから聞きました。」

なんともオーソドックスな、と思ったが意味の分からないものを出されるよりましだろうと思い、すぐに食べだした。
うん、意外と美味い。つくったのはおそらくあのかがりとか言う女だろう。
もぐもぐと食っているとようやくうしおが起きた。

「ん~・・・・何か良い匂いがすゅ・・・・」

すこし呂律が回らないのか最後の部分がちょっとおかしかったが聞き取れたので気にしない。

「おはようございます、うしお殿。朝食が出来ております。暖かいうちにお召し上がりください。」

雷信が起きたばかりのうしおにむけて朝飯が出来ているとにこにこしながら伝えた。そしたら何と目の覚めるのが早いこと。
今さっきまで横になっていた者とは思えない、まさしく飛び起きると言う言葉がぴったりだった。

「うわー!めちゃくちゃ美味そう!!これ雷信が作ったのか!?」

「はい、イズナに聞いて作ってみました。お味がお気に召すかどうか・・・」

「ぅん、はいほーぶ、(もぐもぐ)めひゃふは・・・(くっちゃくっちゃごっくん)ぅんめー!!」

・・・ちょっと行儀は悪いがうしおがおいしそうに食べるのをみて雷信も喜んでいる。
その様子を見て何故かイライラした。自分の彼女でもないのにうしおが知らない奴と話していたりすると胸の内がもやもやした。

(・・・ばっかみてぇ。何で合って間もない、しかも男なのにうしおが他の奴といると嫉妬してんだよ。)

自分のことなのに分からないから余計にイライラしてきた。そして気が持たないので、ちょっと散歩に出かけることにした。

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いつもに比べればほんの少しは短い・・・かな?
とりあえず和巳がなんかうしおに対しての自分の気持ちが分からないでいて、「ムシャクシャして犯った 反省はしていn(ry」
みたいな感じになればいいのにと思いつつそんなことにならないようにちゃんとした(?)子にしてるつもりです。つもり。
さてここで今更ですが堯橋和巳、このキャラについての設定を箇条書きみたいな感じで書いてきます。

・堯橋和巳 たかはしかずみ 19歳

・6歳の頃に両親に捨てられていくとこがなくて川にいたときに和羅に拾われた。

・顔はイケメンかも。

・何かうしおが気にかかる。顔とか性格が可愛いとは思ってる。

とりあえずこんな感じかなぁ。まぁ増えたらあとで書きます。
どうでもいいとは思いますがね!!!