無重力の海で

日記とか絵の制作過程とか好きな歌詞を乗せたり好きな動画紹介したりするだけのブログ。

年越し漫画の続き

09010104これの続き描くのめんどくなったwwww
ので文でどんな感じで書きたかったのかをできる限り表そうとしてみる。


もうすぐ今年が終わり新たな年に変わる。
そんなロマンチックな時に(個人的に)一人きりで居るというのは何とも寂しいことか。

「はーぁ・・・。年越しはシアスと一緒にすごしたかったなぁ・・・。」

そういっても聞こえるわけがないと分かっていてもつい口にしてしまう。何故家族なのに年越しくらい共に過ごすことが出来ないのか。

(まぁ、いつも一緒にいるから別にいいかってなってるのかもしれないわねぇ・・・・はぁ)

寂しさと言うか虚しさというか、何とも言えない。人から見たらきっと哀愁が漂っているだろう。
そんなことを考えているとふいに扉が開く。

「母上。」

シアスの声が聞こえる。その瞬間に舞い上がってシアスの前へ飛び出る。

「シアス!どうかしたの?もしかして私と一緒に年越しもいてくれるの!?」

まるで子供の様だと思われるだろうがそれでも構わない。
シアスが私のそばに居てくれるのであれば。
シアスもすこし困ったような呆れ顔で私に話しかけてくる。

「まぁ、ね。仕事があると思ってたら急になくなってしまったので来ました。」

そういったあと、シアスが左手に持っていた紙袋の中からマフラーを取り出して私の首に巻いてくれた。

「あと、あの、コレ。母上に上げようと思って・・・編んでみたんです・・・。最近寒いので・・・。」

シアスが少し照れながら言う。
そうだ、このタイミングで言ってみたらどうだろうか。
そう思い、シアスの手を取り

「シアス、私のお嫁さんになってー」

言ってみたけど。どうかなんて大体分かってる。

だが断る。」

ですよねー。はぁ・・・ホンの少し、もしかしたらって思って言ってみたんだけど・・・。
シアスは私たちに比べたら常識も人間とほとんど一緒らしいし。

「シアスつめたーい・・・私落ち込んじゃうんだけど・・・」

そういうといつも通りの話し方で私に言う。

「あのねぇ、母上。普通は、女の子同士じゃ結婚できません。ましてや親子ですよ!私たち」

「いいじゃない。悪魔だし。悪魔に人間の常識なんておかしいじゃなーい。ねー?」

わざとふざけて言ってみる。それでも納得いかないのかまだ何か言いたそうだったがそのまま掴んでいた手をこちらに引き寄せて抱きしめる。
シアスは驚いていたが気にすることもなく抱きしめる力を強くして話し掛ける。

「シアス、もうそんなことはいいから、そろそろ年明けるから早く部屋に入っておいで。体が冷えちゃうでしょ。」

「・・はい。」

そういうとシアスは私のベッドに腰かけた。私はシアスに暖かいコーヒーを出すためにマグカップを棚から出す。

「、ぁ、の・・・母上・・・」

シアスが小さな声でつぶやいた。
その声は数歩離れていてなんとか聞こえるほどの小さな声だった。

「うん?どうしたの。悩み事?悩み事ならこのおかーさまにいってごらんなさい!」

シアスがこんな風にあまり声を出さずに言ってくるときは大抵何かあったのだろうと思い聞き出せるように言ってみたら意外な言葉を耳にした。

「その・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・スキ」

・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「まじ?」

今まで中々言わせようとしても言ってくれなかった一言を今
私の聞き間違えでなければ、今、好きって・・言ってくれた?
聞き返したが答えは帰ってこず。

「・・・・・・」

少し覗き込んでみるとシアスもこちらが見ていることに気づいたのか、戸惑いつつもこちらを上目遣いで見つめてくる。

「・・・・・好き、で・・す。」

そして照れてまた下を向いてしまった。
どうしようかなど考えているとぐいっとなにかが引っかかる感じがして、その方向をみてみるとシアスの手が裾の部分を引っ張っていた。

「・・でも、母上と同じくらい、好きな人がいる・・・から、どっちかだけは、選べな、い。」

シアスがぽつりぽつりとつぶやく言葉をただただ聞く。
でも、私と同じくらい好きな人?私よりじゃなくて同じくらい?
気になる気もするけど知らない方が幸せな気がする。
それでも、気になって聞いてしまった。

「それって、誰?」

シアスが少しだけ顔を上げて頬を染める。
なんで。私の時はそんな反応してくれなかったのに。
ちょっとムッとしたまま待っているとシアスが口を開いた。

「・・・シャドウちゃん。」

・・・なんだ。いつものことか。
てっきりそこら辺のどこの馬の骨とも知れない男かと思ったらシャドウか。別にあの黒猫ならまだ許す。

「・・ごめんなさい。」

「え?なんで?」

本気で何でシアスが謝って来たのかが分からずにいたがすぐ理由が分かった。

「2人も好きになってごめんなさいっ・・・。」

むしろ私からしたら私がシャドウと並んでるって事の方が意外だったからそんなこと気にしないのに。

「シアス、ちょっとこっちにおいで。」

呼びかけたら怒られると思ったのかは知らないが少し怯えつつ側に来たシアスの頭をやさしく撫でる。
頭に触れた瞬間にシアスが少し震えていた。
そんなことは構わず小さくなってるシアスをお姫様抱っこしてベランダの方へ向かう。

「ぇっわ、・・!!」

急に地面から離れたからか落ちないようにとシアスが慌てて私の首元に腕を回してくる。
そして自分の背中に普段は出さずに隠していた翼を開いて宙を飛ぶ。
できる限り空が全体的に見れるように高く高く、飛んでいく。

「ほら、シアスそろそろ2009年から2010年になる。
その瞬間にちょっと見せたいものがあるのよー♪」

「見せたいもの?」

年が変わるまでのカウントダウンをする。
5、4、3、2、1・・・ ゴトンッ 時計台の時計の針が12時を指した。
シアスを片手で抱えてもう片方の開いた手で空に向かっててをかざす。
手の中に小さな球体を作りそれで空を隠すかのように城全体を覆う。
そして覆っていたものを一瞬で粉々に砕く。
砕けたものはほんの少しの光を受けきらきら光りながら城全体に降り注ぐ。

「去年は魔界には雪が降らなかったからねぇ、雪の代わりってとこね」

そういいながらシアスの方を見てみると目を輝かせてちらちらと降ってくるものを眺めている。
しばらくしてシアスが肩に顔を埋めてくる。

「どうしたの?」

「母上、ありがとうございます・・・。」

「・・・どーいたいまして。」

何に対しての感謝の言葉だったのかは分からなかったがシアスが笑顔になったのなら別にどうでもいい。
そこまでしてふと思い出した。

「ねぇ、シアス。私の事好きって言ってくれたわよね?」

そう聞くとコクンと頷いてまた下を向いてしまった。
少し頬が赤くなっていた気がする。
そんなシアスにきゅんきゅんしながら地面に降りつつ言う。

「ならセッksしてもいいってことかしら?」

その言葉を言った瞬間に降りてから身嗜みを整えていたシアスの動きが止まった。
そして気づいた時にはもう目の前にしっかりと握られた拳が迫っていた。
どうやっても避けれない。      ドゴッ

「・・・母上、せっかく今ならキスくらいならしてあげてもいいかなぁと思った私がバカでした。」

今のシアスの発言を聞きバッと今さっきまで倒れていた体を全力で起こす。
まだ顔がひりひりする。

「ねぇ、キスくらいならしてあげてもいいってホント!?」

「たった今さっきの母上の発言で取り消しにしましたけどね。」

「えぇ?!ちょ・・・、それくらい許してよぉ!!」

「私が下ネタ嫌いな事知ってるのに言った母上が悪い。」

そう言いながらシアスはスタスタと自分の部屋へ戻るために城の出入り口へ向かっていく。
私もシアスを追いつつ色々言い訳をしてみる。

「いやだって、私淫魔だし、それが本来の仕事だし!だから、私、愛情表現の方法それくらいしか知らないし、」

「ただ好きって言ってくれるだけで嬉しいんです!そういうのはもっともっと好きになってから!母上は飛ばし過ぎですよもう!!」

シアスが台詞と表情は怒っているのに手を繋いでくる。
驚いてどうすればいいのか分からずとりあえず握り返してみたらシアスが手の方を少しの間見てから私の方を見てきた。

「え、や、あの、・・・好きです。」

まいったな・・・。私好きな人から積極的に何かしてもらうとどうすればいいのか分からなくなるのよね・・・。
ちょっと頭の中が真っ白になりつつシアスの方を見てみたらもろくそ目が合った。ぅー・・・恥ずかすぃー・・・穴があったら潜りたい。
そう考えていたらシアスから話しかけられた。

「母上。」

「ぅえいぃっ?!なんでございあしょっ!?」

あれ、なんか喋りかたが変になってる。
そんなことも気にもしていないのかいつも通りと思っているのかは分からないがすっごい良い笑顔でこちらを見つつ

「私も好きっ!!」

とか言われた。夢なのかな。夢じゃないよね。うん。
とりあえずこの鼻から大量に出てる鼻血を拭こう。
女神か。私の娘は女神だったのか。悪魔から女神が生まれるのか。
だんだん意味不明なことを考え出してきた私をよそに私の手を引っ張るシアス。

「とりあえず初日の出まで一緒に話しでもしよっ!」

恋は病とはよく言ったものだ。もうシアスしか見えない。
まぁ最初っからシアス以外なんて眼中にないけど。優人さん以外は。

「母上?」

「あぁ、なんでもない。行きましょ。」

「はい!」

こんなこと言っといて今更だけど初日の出まで理性を保てるかしら私。
まぁシアスがこんな風に私に対して無邪気に話しかけてくれることはなかなか無いからいいか。
もしやっちゃった場合はなんとかしなきゃなぁ・・・
そんなことを思いながら私たちは部屋へ戻って行った。

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長い(´・ω・`)
あれぇ?最初こんなに長くなかったのに、眠気と作業妨害用の松岡修造さんのMAD見てる合間に書いてたのに。
そんな松岡修造さんのMAD→http://www.nicovideo.jp/watch/1262470736
こんなにすごい頑張ってる赤字さんはじめてみて感動した。ついマイメモリーにいれて保存しちゃったよww消えたら嫌だからね。
にしても今回こんなに恥ずかしいもん書くつもりなかったのになぁ。
なにこのギーシア。好き好き言い過ぎ。でも自分が描いた漫画とかよりもイチャイチャさせれたからいいか。普段シャドシアかシャド→シアかギー→シアかシャドVSギー×シアかしかないもん。ギーシア描いてなかったしなぁ。でも小話とかはシャドシアすら描いてないもんなぁ。はぁ・・・誰かにオリジの子たちをいちゃつかせて欲しいものだ。まぁ元の絵が下手だから分かり辛いって言うのもその一つだけど。
その点考えると俺はヘイヘヘイさんにはとっても感謝すべき。
でも、久しぶりに駄文書いたけど、3日もかかるとか。
はぁ・・・もっとオリジで文書きたい。